第6回SBP交流フェア募集要項
以下よりPDF版をダウンロードできます。
1.趣旨
我が国は、少子高齢化や人口減少といった構造変化もあり、地方において厳しい状況となっています。
地方によっては経済環境に厳しいところもみられますが、地方において経済の好循環が実現しなければ、 「人口減少が地域経済の縮小を加速させる」という負スパイラル(悪循環連鎖)に陥るリスクが高くなります。そして、このまま地方が弱体化するならば地方からの人材流入が続いてきた都市もいずれ衰退し、競争力が弱まることは必至です。地方において人口減少を克服し、将来にわたって我が国の成長力を確保するためにも、新たな国内外の有望成長市場を取り込みつつ地域づくりに対応できる人材の育成が急務となっています。
このため、郷土の愛情に育まれて成長した若者が自ら行動して、教養や実践的な問題解決力の習得を通じて、交渉力やコミュニケーション能力を有する「地域人材」として、リーダーシップを発揮しつつ、地域の課題に取り組み、新たな市場をも創造できる未来創造型リーダーの育成が求められています。
文部科学省は2020年7月17日に中央教育審議会の特別部会を開き、高校の普通科を3つに再編する案が示されました。これは現行の普通科に加えて地域やグローバル社会の課題解決のための学習を提供する学科をつくることを認めるものであり、私たちが必要と考える人材育成の流れでもあります。
このような背景を踏まえ、全国高校生SBP(ソーシャル・ビジネス・プロジェクト)交流フェアは、全国のSBP活動に関わる高校生を中心とした団体・グループが“取組の紹介”や“開発商品や企画の紹介・販売・発信” をしながら参加者相互の情報交換やネットワークの構築のための交流の場を提供しつつ、互いの評価等を通じてモチベーションを高めながら、さらに進化していくことを目的に開催するものです。
2.主催・共催
一般社団法人未来の大人応援プロジェクト 「未来の大人応援プロジェクト実行委員会」
3.SBPとは
SBPとは、ソーシャル・ビジネス・プロジェクトの略称であり、高校生ら若者が主体的に地域の様々な社会的課題を市場としてとらえ、ソーシャルキャピタル(社会関係資本)の考え方に即して、ビジネス手法を取り入れながら、地域資源(ひと、モノ、自然、歴史、名所旧跡、産業等)の発掘・企画・開発・販売・発信等を通じて地域の課題を解決する「学びの機会」とともに、その取組を地域が関わり、応援し支えていこうというものです。
SBPは、以下のような効果と成果を期待しながら活動を展開しています。
- 高校生らの若者が主体的に地域の様々な社会的課題を市場としてとらえ、地域の方々(地元住民、商工、行政、企業、NPO等民間団体等)とその解決を目指す事業であり、①「主体性」、②「社会性」、③「事業性」、④「革新性」の4要件を満たしており、活動成果として地域経済の活性化や新しい雇用ビジネスの創出に寄与する効果を期待します。
- 地域にある宝(地域資源)を発掘し、地域づくりに結び付けながら、自己研鑽能力を高めることを期待します。
- 地域課題に対して「ビジネス」の手法を用いて創意工夫しながら実践に取り組むなかで、企画立案・プロデュース能力を習得することを期待します。
- 全国の高校生ら若者との交流を通じて、広域による新たなソーシャルビジネスの展開を期待します。
- これらの活動を通じて、高校生らが「郷土愛の醸成」、「地域や地元に対する魅力発見・定着」、「地域の一員として地域活性化への貢献」等を期待します。
SBPは、三重県多気町にある相可高校食物調理科が運営する高校生レストラン「まごの店」等を先進事例に、2013年4月に三重県南伊勢高校南勢校舎で最初のSBPが立ち上がりました。そして今、この地域に根差した取組が北海道、青森、福島、富山、静岡、愛知、熊本、沖縄等全国に広がっています。
4.開催日
プログラム1:2021年7月31日(土)・8月1日(日)オンライン開催
プログラム2:2021年8月23日(日)オンライン開催
5.日程及び会場
募集要項(PDF)をご覧ください
6.参加費
全日程オンライン開催となったため、費用は一切発生しません。
ただし、インターネット環境およびパソコン・Webカメラなどの機器が必要となります。これらの機器は各団体にて用意ください。
Web会議システムはMicrosoft Teamsを利用しますが、Web会議への参加に必要なアカウントはこちらにて用意いたします。Web会議の費用もかかりません。
7.宿泊費
全日程オンライン開催となったため宿泊はありません。
8.参加対象
- 高校生たちが、さまざまな地域課題や社会的課題を市場ととらえ、「学び」と『実践』を通して地域(企業、商工関係、団体、行政等)と連携した持続可能なソーシャルビジネスに取り組む団体(高校等)及びSBP活動に関わる地域や企業の方々、行政関係者等
- SBPの趣旨に賛同でき、SBP活動として紹介しても良い団体
*フェア全日程に参加できる団体を優先します。
*SBPに限らず同様の取組をしている高校は多いと思います。しかし、このフェアでは、自分たちの取組をモデルとして、他団体が同じことをしても構わないというようなオープンな姿勢で学び合える活動を目指しています。
*フェアの中で撮影される動画や写真は後日、当団体のホームページ等に掲載されることがあります。事前にご了承願います。 - この他、これからSBP活動の立ち上げを検討されている方や、取り組みに関心のある方等
(注記)全国高校生SBP交流フェアにおける「高校生」について
下記の学校に在学している生徒とします(国立・公立・私立は問いません)。
高等学校、中等教育学校の後期課程、特別支援学校の高等部、高等専修学校、高等専門学校(第1学年から第3学年まで)、その他これらに準ずる教育機関 ただし、科目履修生、聴講生等は対象となりません。
9.参加部門の内容
(1)SBPチャレンジ部門(アワード)への参加資格
①高校生が地域の課題をビジネスの手法を用いて解決する取組を行っている団体
団体の代表者など主に取り組む者が「高校生」であることが要件であり、「高校生」以外の者が当該団体に所属又は活動に参加していても可能です。
②原則として次の全ての要件を備えている取組を対象とします。
- 高校生が運営上の意思決定をしている(主体性)
- 団体・グループの活動規約等がある(主体性)
- 団体・グループの活動規約で参加者の役割が明確である(主体性)
- 地域の課題を反映してその課題の解決に寄与している(社会性)
- 活動には地域・コミュニティとのつながり「絆(きずな)」がある(社会性)
- 地域住民や地域行政、地元企業・団体等と連携している(社会性)
- 事業が自立的で継続的である(取組中も含む)(事業性)
- 地元以外の企業・団体等と連携している(事業性)
- クライアントの意見・声等を活動に反映している(事業性)
- 新しい視点・手法を活動に導入している(革新性)
- 他の取組と差別化できている(革新性)
- 他の地域にも波及する可能性がある(革新性)
③例外として、これまでに全国高校生SBP交流フェアの本アワードに応募したものであっても、発展性のある取組が見られるものについては再応募も可能とします。
また、過去に本フェアにて文部科学大臣賞または三重県知事賞、審査員特別賞を受賞した団体の応募(ただし、受賞時と同じ取組に限る)においては、第1次選考は免除します。(応募資料の提出は必要です)
(2)実践発表会(販売交流、映像表現)への出展
SBPの実践発表会の場として、販売交流(物品の展示や販売、劇やダンス等の交流)・映像表現(プロジェクションマッピング等の映像を使った発表など)をおこないます。
*第4回の販売交流会「夜の市」が第5回では実践発表会と変わります
(3)SBP交流フェアの見学、ワークショップやSBPセミナーへの参加
SBP交流フェア(チャレンジアワード等)の見学としての参加も受け付けております。
見学でも実践発表会、ワークショップやSBPセミナーには参加可能です。SBPの取り組みに興味のある団体、これからSBP活動の取り組みを予定されている場合など、ぜひご参加ください。
※ご不明点などは事務局までお問合せください
10.SBPチャレンジアワードでの審査方法、発表内容、審査基準及び表彰の種類
(1)審査方法
1)第1次選考においては、応募団体からの提出書類及び活動紹介動画と実行委員会が必要に応じて提出を求める資料・書類について書面審査を行い、本選考基準に基づいてポスターセッション参加団体(24団体)を選考します。(活動動画提出は、義務ではありませんが加点対象とします)
2)第2次選考においては、第1次選考で選ばれた団体はブロック別(A、B、Cブロック)に分かれそれぞれのポスターセッション審査絶対評価を行い、それぞれ『極』(90点以上)、『輝』(75点以上、90点未満)、『雅』(50点以上、75点未満)の評価を行います。また、各ブロックの上位2団体、計6団体についてはオーラルセッション出場団体として決定します。
(2)発表内容
1)ポスターセッション
発表内容は、①団体名、②取組名(事業名)、③取り組み内容です。
ブースを活用して、取り組み内容などを自由に発表していただきます。審査時間は、各団体それぞれ説明(5分)、質疑(5分)です。事務局が審査会場にパネルと机を準備し、団体ごとの発表ブースを設営します。
2)オーラルセッション
発表内容は、①団体名、②取組名(事業名)、③取り組み内容です。
オーラルセッションでは、発表ステージにおいて取り組み内容などを自由に発表していただきます。審査時間は、団体それぞれ説明(10分)、質疑(10分) 計20分です。なお、発表でパワーポイントを使用する場合は、Microsoft OfficeのPower Point を使用し、動画を活用するときは、Power Pointに連動させてください。
(3)審査基準
以下の項目を基準に総合的に審査します。
①取組に関すること ・・・ ●主体性 ●社会性 ●事業性 ●革新性
②当日の発表に関すること ・・・ ●発表の内容と方法の工夫 ●質問への応答
(4)表彰の種類
最優秀賞として文部科学大臣賞、優秀賞として三重県知事賞を授与するほか、審査員特別賞、各協賛企業の特別賞を授与する予定です。
11.応募について
SBP交流フェアへの応募詳細は「応募について」をご覧ください。
(1)応募方法
「未来の大人応援プロジェクト」ホームページからお申し込みください。
お申し込み後に、SBP交流フェア用のユーザー名とパスワードを発行致しますので、その情報を利用して審査資料の提出をお願い致します。
SBP交流フェアのページ
(ご不明な点はメール sbpfair@mirai-otona.jp へご連絡ください)
(2)応募締切
2021年5月14日(金)
(3)応募に当たっての留意事項
- 地域(住民・市民活動団体、NPO等民間団体、企業、商工団体等、行政(役場等))との協働関係のもと、地域課題解決をテーマとした取組や、地方創生につながる取組であること。
- 携帯動画などでとった1分程度の取組紹介映像の提出をお願いしています。動画提出は任意とし、書類審査における加点対象とします。参考映像は、SBP交流フェアのページをご覧ください。https://mirai-otona.jp/sbpfare
なお、1分程度とは50秒~70秒とさせていただき、ホームページ上で学校紹介、取組紹介等と合わせて、紹介させていただくことがあります。 - 応募に当たって参考になる資料がありましたら、申し込み時にホームページからアップロードしてください。なお、データの容量制限は、1ファイル300MBまでです。
- 御提供いただいた情報及び今後御提供いただく情報の利用目的は、次のとおりです。
①御本人の確認
②応募の受付、審査及び審査結果の通知・発表(注)
(注)応募用紙の情報(団体名、代表者名、取組名、活動内容等)をホームページ等で公表することがあります。
③アンケートの実施等による調査・研究及び参考情報の提供 - 審査内容についての個別の問い合わせには応じられません。
- 応募書類等の返却はいたしません。
- 虚偽の事実や盗用等が判明した場合は、結果発表後においても受賞を取り消すことがあります。
- 応募プランに関する全ての権利(著作権、肖像権、特許権、商標権等)については、必要に応じて予め応募者が行ってください。これらの権利に関して第三者から異議や請求等があった場合は、応募者の責任において処理していただきます。
- フェア開催中に関係者が撮影した写真や動画につきましては、広くSBP活動を紹介するためホームページ等で公開し利用させて頂きます。
(4)応募後の連絡
提出いただいた書類をもとに、開催趣旨と上記アワードの基準に沿って事務局で選考をし、結果をお知らせいたします。
ただし、御提出いただいた書類の内容について不明点等がある場合は、事務局から問い合わせのうえ再提出を依頼することもありますので、御了承ください。
参加が決まった団体については、パンフレット掲載の内容や参加人数等を決めていきます。
12.応募から参加までの流れ・スケジュール
募集要項(PDF)をご覧ください。第6回SBP交流フェアのトップページにも記載しております。
13.お問い合せ先
当ホームページにて御確認いただき、ご不明な点は下記に御連絡ください。
未来の大人応援プロジェクト実行委員会
事務局担当:山岡 茂治、岸川 晃大
メールアドレス: sbpfair@mirai-otona.jp 電話:募集要項をご覧ください
住所:〒516-0074 三重県伊勢市本町8-11
14.運営
主催: 一般社団法人未来の大人応援プロジェクト「未来の大人応援プロジェクト実行委員会」