海の幸、山の恵、自然の良さを全身で感じられる南伊勢町に、私たちの学校はあります。
しかし、南伊勢町の人口減少は著しく進んでいます。本校では、岸川政之さんの講演をきっかけにまちづくりへの気持ちが高まり、全国で最初のSBP が発足しました。私たちは、自分たちのまちの魅力を知り、地元愛を育て、地域資源を生かしたビジネスを立ちあげ、自ら働く場を確保することで、地域に残れる仕組みをつくっていこうと活動しています。
まず、南伊勢町にある特産物の魅力を発信するために、セレクトギフトを企画しました。高校生が選んだ町の特産品を1つの箱に詰め合わせたもので、さまざまな工夫と趣向を凝らした商品です。
また、町のゆるキャラ「たいみー」の形をしたたい焼き「たいみー焼き」を販売しています。さらに、地元の小学生にたいみー焼きを使った授業を行い、これからのふるさとを創っていく仲間とともに成長しています。
そして今年は、地元に生息する海藻「ヒロメ」(わかめの仲間)の魅力を多くの人に知ってもらおうというプロジェクトにも取り組んでいます。
大阪市立鶴見商業高等学校は、緑豊かな大阪市鶴見区にある商業高校です。私たち、「地域連携プロジェクト実行委員会」は、「鶴見区を元気に!」をモットーに、1?3年生で販売実習を中心に活動をおこなっている学内模擬企業組織です。
私たちは、CSR(Corporate Social Responsibility) 活動から一歩進んだ、CSV(CreatingShared Value) 活動を主体としています。CSV 活動とは、事業主体を社会貢献とし、利益を追求しながらも、社会に貢献できる活動をおこなう経営方針のことです。
昨年は、地元特産品である「河内レンコン」を生かした「レンコンカレーパン」と「レンコン石けん」の開発・販売をおこないました。昨年だけで、「レンコンカレーパン」はおよそ6,000 個、「レンコン石けん」は400 個を販売しました。
そして、今年は、地元大阪の企業である、伊藤忠食品㈱、生活協同組合連合会コープきんき事業連合、㈱日本サンガリアベバレッジカンパニーと協力して、新・炭酸飲料「Winspa! ウィンスパークリング」の開発を1年間の歳月をかけておこないました。そして、この夏販売が開始されました。現在1ヶ月で、約22,000 本を販売しています。SBP 初参加!宜しくお願い致します!
本校は和歌山県南部に位置し、大正5年に田辺実業学校として発足し2015 年度に創立100 周年を迎えた学校です。学科は経営科学科と普通科の2学科からなり、経営科学科では1年次は共通履修とし、2年次から「社会科学」「会計」「ビジネス」「生活文化」の4つの系列に分かれて興味・感心に応じた学習に取り組んでいます。
平成24 年度より、課題研究として「商品開発」の講座を設け、地域にある唯一の商業学科として、特産品である「梅」の消費拡大に協力できるように「梅」を用いた商品開発に取り組んでいます。また、開発した商品は「神島屋」として、地域内外の様々なイベントで販売しています。
開発した商品をPRするだけでなく、各種イベントへの参加を通して企画や運営に携わる事の重要性を考えるようになり、様々なイベントの企画・運営もおこなっています。これからも商品開発だけで終わるのではなく商品開発を基にそこから地域とつながり、主体的な活動によって自分達自身が成長できるような取り組みを考えていきたいと思います。