参加校の取り組み紹介

参加校の取り組み紹介

参加校の取り組み紹介

「現代の松阪商人」になる!!

三重県立松阪商業高等学校 松阪商業SBP

 松阪商業高校は、情報ビジネス科、情報システム科、国際教養科の三つの学科を持ち、2020 年に100 周年を迎える商業高校です。様々な部活動が盛んで、放課後にはギターの音色が聞こえてきます。松阪商業SBP は、岸川さんの講演をきっかけに、自ら手を挙げた2 年生7 人が活動しています。

 私たちの目標は「現代の松阪商人になる!」ことです。

 その中で、私たちが困ったところは、商業は工業や農業と違って、実践授業がしづらい専門学科だということでした。そこで私たちはSBP を通して、商業を実践していきたいと考えました。具体的には、全国で有名な松阪商人のことを勉強し、松阪の魅力を発信して地域を盛り上げる商売をしたいと考えています。

 現在の三井物産、三越伊勢丹などの三井グループは、松阪が三井家の発祥の地で、松阪商人は全国各地で活躍されています。

 ビジネスの第一線で活躍されている「プロ」の方々にご協力いただきながら、松阪商業SBP が全国の商業高校のモデルとなれるように頑張りたいです。

Lonely・Ghost・Busters(L・G・B)プロジェクト ~園芸福祉で寂しさというゴーストを退治しよう~

三重県立相可高等学校 生産経済科

 相可高校生産経済科では「花や野菜を育て、みんなで幸せになろう」の考え方を実践する園芸福祉活動に取り組んでいます。園芸福祉活動は相可高校生産経済科のSBP の礎でもあります。また、先輩方が高校生によるNPO法人植える美ing を設立し、高齢者施設や保育園、小学校などでの野菜の栽培や花づくり、公園の管理や運営、水質調査など多くの活動を展開しています。その中の一つが私たちが活動するL・G・B プロジェクトです。L・G・B とはLonely・Ghost・Busters の略で寂しさというゴーストを園芸福祉で退治しようという取り組みです。具体的には地域に住む1 人暮らしの高齢者宅へ訪問し、園芸活動を行うことによって寂しさをなくす活動です。

 この活動で高齢者の笑顔が増え楽しい時間を一緒に過ごすことができたことや、心理的well-being 尺度調査を実施し園芸福祉で幸福感を得ることを実証することもできました。L・G・B プロジェクトは健康なまちづくりにもつながる活動です。園芸福祉の普及のためにも、さらに調査・研究を継続したいと思います。

めざすは「食のプロフェッショナル」!

三重県立相可高等学校 食物調理科 調理クラブ

 私たちが目指す夢は、ずばり、「食のプロフェッショナル」。日本一の板前になりたい、自分の店を持ちたい。入学時の熱い思いを糧に、彼らは3年間、この学科で頑張ります。そして、「もっと料理がしたい」生徒たちが集まったのが「調理クラブ」です。

 調理クラブでは、2002 年に本校と地元多気町が協力してオープンした研修施設「まごの店」を、土・日・祝日のみ営業し、仕入れから調理、接客、経理までを高校生だけで運営しています。地域の食材を使った商品開発やレシピの提案も大切な勉強です。新聞や情報誌などで彼らのオリジナルレシピが紹介され、レシピ本も出版されています。

 最近では、地域との交流を大切にしながら、グローバルな場での活動も増え、日本食の普及と国際交流にもつとめています。「高校生国際料理コンクール」での金メダルをはじめ、「ミラノ世界万博」、アメリカで開催された「食の国際会議」、「伊勢志摩世界サミット歓迎レセプション」など、三重県の代表として「三重の食」を世界に発信しました。

 高校生の若い力を、全国、世界に向けて発信する大きなチャンスがいっぱい。

 まだまだ相可高校調理クラブの挑戦は続きます。