参加校の取り組み紹介

参加校の取り組み紹介

参加校の取り組み紹介

「Sの絆焼き型」で全国を繋ぐ

愛知県立高浜高等学校 高浜高校地域活動SBP部

 高浜高校は、今年で創立50 周年を迎える高浜市内唯一の県立高校です。本校には、普通科と福祉科があり、約700 人の生徒が在籍しています。本校のシンボルは、校舎の屋根に輝く黄色と青色の瓦です。高浜市は日本三大瓦のひとつである「三州瓦」の生産地で、私たちが作製・販売している「S の絆焼き型」にも、その技術が活かされています。

 「Sの絆焼き型」とは、南伊勢高校の「たいみー焼き」からヒントを得た、オリジナルキャラクターたい焼き型です。この焼き型は、依頼されたデザインを瓦職人(鬼師)が立体的な形にし、それを基に、こちらも市の主要産業である自動車部品メーカーが金型を彫り込むという工程を経て作製しています。これまでに、青森県の三校から受注をいただき、納品することができました。

 私たちは、地域活動部SBP 班として新入生を迎えて新たなスタートを切りました。これからも地域の方々と連携し、高浜市の魅力を発信していきたいと思います。さらに、「Sの絆焼き型」で世界進出にも挑戦していきたいです。

外来魚を食べて、かつての琵琶湖を取り戻す

滋賀県立安雲川高等学校 未来のびわ湖応援隊

 私たちは、幼いころから泳いだり、釣りをしたりして琵琶湖に親しんできました。また、琵琶湖の恵みである貝や魚を家庭で、あるいは給食で食べて大きくなりました。そんな大切な琵琶湖ですが、外来魚の増加によって琵琶湖の固有種が減少し、地域の伝統食にも影響が出てきています。

 そこで、昨年度卒業された先輩は、琵琶湖の外来魚であるブラックバスを食べて減らそうと『フレークん(ブラックバスのふりかけ)』『スモークん(ブラックバスの燻製)』を商品開発されました。

 それに続いて、私たちは今年度『ブラックハンバース(ブラックバスのハンバーグ)』を考案しました。特にこだわったのは、がっつりバージョンとヘルシーバージョンの2種類にしたことです。これからは、業者さんとの交渉や改良を重ねて、来年の1月に販売する予定です。

 私たちの最終目標は、琵琶湖の外来魚がいなくなって、今まで流通してこなかった固有種をおいしく、たくさんの人に食べてもらうことです。

『近江商人再生プロジェクト』

滋賀県立八幡商業高等学校 ビジネス研究同好会

 このプロジェクトの目標は、①伝統ある商業高校であり「近江商人の士官学校」といわれる本校の生徒に、近江商人の精神や商法等を実践的に体得させる。②「三方よし」の精神を大切にすること、なかでも「世間よし」(社会貢献)の重要性について学ばせる。③生徒自らが「生きた商業活動」にふれ、商業・経済活動の重要性を学ぶ中で、将来、全国ひいては世界で活躍する人材としての資質・能力を身に付けさせる。の3つです。

 5回目の今年度のプロジェクトは27 名の希望者が参加し、夏休みの一週間、石川、長野、群馬、静岡等の本県と関係のある市町を訪問し、近江商人の手法である「産物廻し」を体験します。さらに、本県の特産物とともに石川・長野・群馬の特産物を仕入れ、販売することで、その収益金を震災復興等社会福祉支援に寄付し、「三方よし」の「世間よし」につなげます。また、各訪問地での、地元の人たちや近江商人の末裔、本校卒業生との交流を通し、その地方の地域・経済状況を学びます。

 このプロジェクトを通して、社会における商売のあり方について学習をしています。