参加校の取り組み紹介

参加校の取り組み紹介

参加校の取り組み紹介

『松葉』を食用に。付加価値をつけた松葉商品販売

静岡県立静岡農業高等学校 松葉研究班

 現在三保松原では松枯れが進行しており、景観維持のため剪定、伐採された松の廃棄に多額の費用がかかり地域の負担になってしまうという問題を抱えています。

 私たちはこの問題を解決するため、平成23 年に発足し今年で7 年目となります。

 基礎研究で松葉の有用性を科学的に検証し、検証した結果から応用研究によって松葉を食品などに添加し、商品開発や開発した商品の販売活動を行っています。

 現在は今までに発見してきた松葉の抗酸化作用や血管弛緩作用、アレルギー緩和作用を活かした緑茶や入浴料、うどんや蕎麦の乾麺を開発しています。

 また、地域住民との交流やイベントなどで商品販売を行い、利益の10% を活用し、三保松原の保全活動を行うなど、松葉の有用性について多くの方に知って頂くだけでなく、商品を買っていただくことで保全事業の手伝いができ、付加価値を商品につけて販売しています。現在、地域の方たちや大学生との連携で販売地域の拡大を考えるなど活動の幅を広げています。

高校生の力で地域の魅力“再発見” 学校所在地「駿河区」の魅力発信!

静岡県立駿河総合高等学校 駿河WANプロジェクト

 駿河総合高等学校は再編統合により平成25 年4月に誕生しました。学校の特色を考えた時、①駿河区唯一の公立高校&市内唯一の総合学科です。②静岡市立商業高等学校と静岡南高等学校の良さを引き継ぎます。③地域の活性化に向け、若者( 高校生) から発信します。

 上記の3つを柱に取り組んでいます。

 その1 つとして「駿河WANプロジェクト」が提案されました。WANは、駿河湾のWAN【湾】と広域ネットワーク(WAN)とかけてのことです。現在、このプロジェクトでは、今までに学んだ知識を活かし、地域に貢献しようと、地域の特産を活かした「オリジナル商品開発」や「インバウンド観光」に着眼し、取り組んでいます。

 先ごろ、キャッチコピーも生徒から「静岡の魅力

 再発見!駿河WANプロジェクト」が提案され、高校生の力で、地域と共に静岡の魅力を発信してゆこうと考えています。

 今回はその取り組みを紹介していきたいと思います。

地域の魅力を高校生の視点で発信!

浜松学芸中学校・高等学校 天浜線勝手に応援団

 私たちの浜松学芸中学校・高等学校は、静岡県浜松市の中心部にある芸術科を有する中高一貫校です。高校は、学力と人間性を伸ばす普通科と、美術・書道や音楽・電子音楽の4つの課程からなる芸術科があり、学と芸の融合した学校です。

 私たちは、3年前から、地域の魅力の発信や課題の解決に取り組む地域調査活動を行ってきました。これまでは学校のある浜松市の中心部での活動でしたが、昨年から浜松市北部の地域に活動を広げています。この「天浜線勝手に応援団」という活動は、昨年度、浜松市北部を走る鉄道である天竜浜名湖鉄道株式会社の協力を受け、全39駅のポスター作製とカレンダーの製作に取り組んできました。どこか懐かしさを感じる駅とその周辺の風景、そしてちょっと青春の甘酸っぱい思い出を感じるような恋や友情をテーマにしたポスターに仕上げました。現在、カレンダーは256 部を売り上げて、ポスター展も地元の百貨店や市役所、観光施設などで展示会を開催してきています。現在、全駅が掲載されたフォトブックも制作しました。今後は、さらに地域の魅力を伝える活動ができるよう、高校生の発信力を活用していきたいと考えています。