本校の食物調理科は、県内の公立高校では唯一の調理師養成施設です。私たちが学校で身につけた知識や技術を生かす場として、「高校生レストラン」を運営して2年目となります。レストランの目的は、1、職業観や勤労観を身につけるとともに、世代を超えた人々との交流を通して自己有用感を高めること。2、地産地消を活かしたメニューの開発や地域と連携したレストラン運営により、私たちなりに地域活性化へ貢献することです。
メニューは「和食膳」で、周りの方々との縁が結ばれてレストランが実現したことや、人をつなぐ縁を結ぶ料理でありたいという願いから「結(ゆい)御膳」と名付けました。
取組は、本校ホームページで詳しく紹介しており、町の広報誌や地元の新聞、TV 番組で特集が組まれたこともあり、地域に広く知れ渡っています。また、3月には全国の地方紙12 社に紹介されたことで、県外からも来店していただけると期待しています。
2年目を迎え、新たな課題改善に取り組みながら、最高のおもてなしを目指し毎日輝いています。
本校は、岩手県滝沢市にあり2019 年に140 周年を迎える学校です。「モウモウ☆TeeNs」とは、岩手県の牛飼い女子応援事業参加により結成された、3年大動物班女子のグループで、活動2年目となります。
岩手県は、国内有数の畜産県ですが、乳牛は、飼育戸数・頭数ともにここ数年減少傾向です。岩手の産業だけでなく、日本の農業問題にも関わります。そこで、牛の魅力発信の取り組みとして、学校での搾乳体験や大手スーパー、盛岡駅での盛農牛乳の試飲販売を行っています。販売では、ウシ柄のオーバーオールを着用しPRしています。また、牛乳の高付加価値の取り組みとして大手コンビニエンスストア、ローソンと岩手県産牛乳を使用したパンを共同開発し、5 月に東北6県約1,000 店舗で販売できました。また、障がい者施設との共同開発で盛農牛乳を使用したキャラメル商品も10 月には、販売のめどがつきました。このことは、施設利用者の自立支援にもつながり、農福連携にもつながります。
これからも、高校生目線で岩手の酪農を盛り上げ、岩手全体の活性化に繋げる活動を発信していきます。
本校には「薬業科」という、日本で4つしかない薬について学ぶ科があります。「くすりの富山」としても知られているとおり、薬業科卒業生の半数以上が地元製薬会社に就職しています。そのうちの1つ、前田薬品工業(株)との共同開発プロジェクト『ぴーりっちゅ』が平成28 年6月にスタートしました。
この活動は~女子高校生の肌の悩みを解決したい!~というところから始まりました。そして、約1年かけて開発した第1弾は、美絹(うつくしるく)という商品名の化粧水とリップです。平成29 年5月29 日から1週間、富山駅前の土産物売り場で販売開始キャンペーンをしました。
商品のこだわりは、富山県産の原料を使っているところです。化粧水には地元滑川の海洋深層水と南砺市の絹を使ったシルク溶液を、また、リップにはシルク溶液と小矢部のハトムギぬか油を使用しています。肌の悩みを改善しながら地域産業の発展に貢献したいという思いで活動を続けています。地域の方々のご協力をいただきながら地域と学校が連携した取り組みを今後も積極的に行っていきたいと思います。